*続*先生、甘い診察してください
キスされて以来、私は彼方とまともに顔を合わせられないってのに。
彼方は至って普通。
「おーい、あやー?」
「……」
「あや!」
「……」
早く、自分のクラスに戻ってよ……。
「あや、ちょっと来て」
「っ…ちょっ……」
腕を掴まれて、強引に椅子から立たされた。
「この子借りるよ?えっと……山田さん」
「山中です!!」
「あ、そう。とにかく次の授業はサボるから、山本さん!」
「……」
琉璃ちゃんに失礼発言をしてる彼方を冷ややかな目で見つつ、私は手を引かれ連行された。