*続*先生、甘い診察してください
「彼方の……馬鹿ー!!」
至近距離から、大声で思い切り叫んだ。
彼方は驚いた顔をして手で耳を塞いだ。
「何で私にキスしたの!?キスは恋人同士がする事なんだよ!?軽々しくしたらダメなのっ!!」
言い終わったら、ぜーぜーと息切れが。
一気に言い過ぎた。
「フッ……。本当にピュアだね。純粋。つーか俺、別にキス魔ってわけじゃないし」
ヘラっと笑ったかと思ったら、彼方は右手で私の顎をクイっと軽く上げた。
「狙ってる子にキスして、何が悪いの?」