*続*先生、甘い診察してください
低く、甘い声。
鋭い真剣な瞳はしっかり私を捉えて離さない。
「ふ、ふざけないで……」
「ふざけてない。どうでもいい子にキスはしない」
やめて……。
余計に乱すような事、しないで。
私の事なんて、もう……。
「私の事は放っておいて。相手にしないでよ……」
「それは嫌。あやと話せないなんて、あり得ない」
「っ……」
プイっと、顔を思い切り背けた。
「ダメ。こっち向いて」
「っ……!!」
すかさず、彼の右手が強引に私の顔を彼の方へと向けさせた。