*続*先生、甘い診察してください
女の子はまだ医院の前にいた。
「やっほ~。どうしたの~?」
智也が声をかけたら、ビクッとしながらもペコッと頭を下げてた。
「ここに、用があって来たのかなぁ?」
「っ……は、い…」
小さな可愛らしい声で、返事をした。
気のせいか、智也に対してはあんまビクビクしてない。
俺が話しかけた時はあんな怯えてたのに。
「僕ね、ここの先生なんだよ。よかったら、中に入る~?」
「…っ」
「おいで。温かいお茶でも飲もうか」
智也が微笑むと、女の子は少し安堵の表情を見せた。