*続*先生、甘い診察してください
「あ、あの……先生の、名前は……」
「あ~、自己紹介するの忘れてた~。僕は大橋智也です。よろしくね~」
智也が放つ独特のフワフワしたオーラは人を安心させる力がある。
「んっ……」
お茶を飲んだ時、夏依ちゃんは小さく声を上げた。
相変わらず右頬は押さえたまま。
「大丈夫?お茶、沁みちゃった?」
その問いかけに、涙目で夏依ちゃんは頷いた。
「頬、少し赤くなってるね」
「っ……」
智也が顔を近づけたもんだから、夏依ちゃんは恥ずかしそうに頬を赤らめた。