*続*先生、甘い診察してください
番外編04
可愛らしい患者さん
【智也side】
夏依ちゃんの背中を軽く押して診察室の方へ。
「ここ、座れる?」
「…っ」
いざ、診察台を目の前にしたら、夏依ちゃんは顔を真っ青にして足を止めた。
「歯医者さん、怖い?」
と聞いたら、速攻でコクッと頷いた。
素直な子だ。
「じゃあ今日は診察台に上がるのは止めようか~。さっきのお部屋に戻ろう?」
「…は、い……」
緊張のせいか、ガチガチの夏依ちゃんの手を引いて休憩室に戻った。