*続*先生、甘い診察してください




「そう」と呟いて、彼は私の前にしゃがんで、スッと、手を差し出してきた。





「保健室、行く?」




え……。この手、握れって事……?



あれ…ってか、この人……。






「甘い……」



どういうわけか、この人からは甘い匂いがした。



甘い香りに少しとろけそうになった。





「……ちょっと、近いって…」

「え…あっ!!ご、ごめんなさいっ……」



甘い香りに誘われて、つい彼に顔を近づけてた。




もちろん慌てて離れた。




< 17 / 463 >

この作品をシェア

pagetop