*続*先生、甘い診察してください
「…ごめん。でも、急に動くと少しビックリしちゃうなぁ。まぁ、それだけ元気がいいって事か~」
怒ってる様子もない。
ただいつものように、穏やかに笑った。
「今はちょっと深いところを削ってるんだけど……」
「まだ…削るんですか…?」
「…うん。まだ、取りきれてないから……」
サーッと血の気が引いた。
あんな痛かったのに……。
「どう、かな?もう…我慢、できない?」
「……」
私は何も答えず黙った。
こうしてる間も涙が頬を流れた。