*続*先生、甘い診察してください
「むやみに人に言う事じゃないし、ああいう事はやたらと人にしたらダメ。わかったかな?」
ややキツい言い方になったかも。
言った後で後悔しつつも、教育のため…と必死に言い聞かせた。
夏依ちゃんは俯いてしまい、何も言わなかった。
黙ったまま、膝に手を乗せて小刻みに震えている。
泣いてる……?
どうしよう……。
泣かせるつもりじゃなかったのに。
「夏依ちゃん……ごめんね?強く言い過ぎた。本当にごめん……」
タオルを取り出して、夏依ちゃんの顔を下から覗き込んだ。