*続*先生、甘い診察してください
意志の弱い私は「途中までなら…」と一緒に帰る事に。
「今日は、体調いいの?なんなら、お姫様抱っこしてあげるよ」
「ご心配なく……」
私を病弱な子だと勘違いしてる彼は、体の事をよく気遣ってくれる。
ありがたいけど、何か一言余計。
「松井くん、もうここまででいいから。じゃあね」
手を振って、さっさと離れようとした。
そしたら腕を掴まれた。
「待って。渡したい物があるから」
「渡したい物?」
松井くんはカバンから、小さな箱を取り出した。
「はい、コレ」
「何?コレ……」
「マカロンの詰め合わせ。6個入りのやつ。あんた、好きそうだから」
確かにマカロンは好きだけど……。
これって、見るからに……高級そう……。