*続*先生、甘い診察してください





「いいか?お前、無防備な姿を簡単に人に見せるなよ?ぜーったいに男の前では無防備になるなよ?後、むやみに笑ったり自分から話しかけたりしたらダメだからな」



な、何??


日向くんが、うちのお兄ちゃんと重なって見えた。



……日向くんってこんな過保護だった?





「あのさ、私……そんな無防備じゃないよ?」

「馬鹿っ!!自覚しろよっ!!お前はとにかく危なっかしいんだよっ!?例えアイドル並のイケメンに誘惑されても無視しとけよなっ!?」




日向くんの勢いに圧倒され、若干ドン引きしながらも「うん」と返事をした。






「……困った事があったら、すぐ俺の家に来いよ?いつでも助けてやるから」


あ、今のセリフは少しキュンときた。




「ありがとう、日向くん。まるでヒーローだね」


と言ったら真っ赤になりながら「別に」と言った。




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