*続*先生、甘い診察してください
眠ってる智也さんの手をそっと握った。
寝ようと目をつぶってみるけど、腹痛のせいで眠れない。
おまけに腹痛は治まるどころか、どんどん痛みが増してきてる気がした。
「っ……」
腹痛で汗が滲んできた。
無意識のうちに智也さんの手をギュッと握った。
「ん……。あやちゃん?」
「あ、ごめんなさい。起こしちゃって」
「ううん。具合、悪いの?」
「お腹が……痛くて……」
智也さんは「大丈夫!?」と少し取り乱しながらベットから起き上がった。
「へ、平気です……」
「お腹が冷えちゃったのかなぁ?あ、腹巻した方がいいかも。持ってくるね」
そう言って智也さんはベットから降りて、寝室を出て行こうとした。