*続*先生、甘い診察してください
「……あやちゃん、まさかそれって例の甘い匂いの子にもらったの?」
「はい。彼の家、ケーキ屋さんらしくて……」
智也さんにしては珍しく勘が冴えてる。
「でも……むぅ~!あやちゃん、モテ過ぎ!」
「へ?……キャっ!?」
意味不明な発言をした智也さんは、私をソファーの上に押し倒した。
手に持っていた箱は床に落ちて、マカロンは砕け散った。
押し倒された私の上には、覆い被さるように私を見つめる智也さん。
「あ、あのっ…智也さんっ…私、仮にも妊娠中なんで…こういう事はっ…」
智也さんの手が、頬に置かれた。
その手に、反射的に自分の手を重ねた。