*続*先生、甘い診察してください
解放された。
安堵感で、ふぅとため息が出た。
「可愛かったな、あや。マジで襲いたかったけど、今日は我慢する」
サラリと、とんでもない発言をしてるけどスルーした。
仮にも妊娠中だから、体に負担をかけたくないのに……。
お腹の子の負担になってないよね?
「私、もう帰るね。遅くなったらヤバイから」
「送るよ」
「いいよ。1人で平気」
「ダメ!!絶対に送るから!!」
頑固な彼は聞き入れてくれず、結局送ってもらう事に。
「あやと甘い時間を過ごせてよかった」
彼は大きく伸びをしながらそう言った。
あの時間が甘かったのか、私にはわからなかった。