追いかけても追いかけても


今日は奏多と顔を合わしたくなくて実家に帰った。
早い時間に家に帰ったからお母さんは驚いていたけど笑顔で「おかえり」って受け入れてくれた。

やっぱりお母さんの笑顔は安心する。


自分の部屋でぼーっとしているとLINEの通知音が鳴ったので見てみると由紀からだ。

『大丈夫?無理しないでよ!』

『大丈夫!ゴロゴロしてるよー笑』

なんて返すと笑っているスタンプが送られてきた。
明るくて優しい由紀。
本当にありがとう。


もう一つきていた。
奏多から。

既読をつけたくないけど内容も気になる。
最悪、既読無視しようと開いた。

『どこにいる?ちゃんと話したい。』
『帰ったのか?見たら返事して』
『ごめん。顔見て話したいから会いたい』

1時間置きにきていたLINE。



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