恋愛事案は内密に
週の真ん中水曜日。そろそろ晴れた空を拝みたいのだが、天気予報でもベランダからみてもぐずついている。
いつになったら梅雨明けするんだろうと辟易しながら仕事へ向かう。朝礼が終わってすぐに北野さんが私を呼んだ。
「むつみちゃん、この資料つくってもらってもいい? 共有サーバーに入れてある資料をデータ化するだけでいいから」
資料の束を渡すときに一粒の真珠のネックレスが胸元にのぞいていた。
「きれいな真珠ですね」
「……ありがと」
北野さんは少しはにかみながら、いってきますと出て行った。
不思議そうに北野さんをみながら所長も後を追う。
「北野さんからも指示もらってるんで、できたら見せてください」
「わかりました」
早速仕事にとりかかる。
途中で電話がかかってきて集中が途切れることもあったけれど、それでも高清水さんに手を借り、無事に資料作りは終わった。
お昼になり、いつものように高清水さんが外に出ようとしたところ、呼びとめた。
いつになったら梅雨明けするんだろうと辟易しながら仕事へ向かう。朝礼が終わってすぐに北野さんが私を呼んだ。
「むつみちゃん、この資料つくってもらってもいい? 共有サーバーに入れてある資料をデータ化するだけでいいから」
資料の束を渡すときに一粒の真珠のネックレスが胸元にのぞいていた。
「きれいな真珠ですね」
「……ありがと」
北野さんは少しはにかみながら、いってきますと出て行った。
不思議そうに北野さんをみながら所長も後を追う。
「北野さんからも指示もらってるんで、できたら見せてください」
「わかりました」
早速仕事にとりかかる。
途中で電話がかかってきて集中が途切れることもあったけれど、それでも高清水さんに手を借り、無事に資料作りは終わった。
お昼になり、いつものように高清水さんが外に出ようとしたところ、呼びとめた。