僕、非凡になりました。
神の地/僕、転生します。
僕、死ぬ。
とても、
__…スローモーションに感じた。
その日の僕は学校の帰り道に友達と
珍しく、真っ直ぐ家に帰る途中だった。
ただ、普通に喋りながら
青の信号の横断歩道を渡っていた。
そしたらとても煩いクラクションと、
小さな悲鳴が聞こえてきた。
きっと大きな悲鳴だったのだろうが
クラクションの音が大きいせいかな?
あまり良く聞こえてこなかった。
だんだんと音が遠のいて行く…。
僕は何故か他人事のようにぼんやりと、
近づいてくるトラックを眺めていた。
ああ…友達は大丈夫かな?
僕はもしかして死ぬのかなぁ?
死ぬ時スローモーションに感じるって
本当だったのかなー…。
_…呆気ない最後、だったな…。_
そんなことを考えながら、僕は
ゆっくり、死を覚悟し、目を閉じた。