素直になります

優衣はズルい。俺だけこんなに夢中にさせて。


優衣の一言で俺はすぐに嬉しくて舞い上がってしまうんだ


「…ぃ」

『え？』

「ずりぃよ………俺ばっかり…」


こんなに夢中にさせて


『ねぇ、孝…今日はキスまでしよっか？』


………え？


"今日"は？


『今日はキスまでだけど、ちょっとずつ進めていくの。孝も十分待ってくれたし、だから最後には………ちゃんとしよ？』


そう微笑みながら優衣は言った


『でもいきなりはまだ怖いから、ちょっとずつ練習！』


恥ずかしくなってきたのか優衣は少し顔を赤らめていつもの少し冷たい口調で言った。