素直になります
そう呟きながら俺はこの前駅前で優衣と抱き合っていた見知らぬ男の姿を思い出す


俺と違ってすごく大人な男だったな……


確かに。俺なんかには優衣はもったいなかったんだ


「っ……」


どれだけ自分に言い聞かせてもこぼれ落ちる涙が止まらない


「くそっ……」


もっと堂々と優衣の事を応援してやろうと思ってたのに……


最後の最後まで俺はかっこわりぃな……


俺は思い足取りで部屋に行きそのまま眠りについた
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