ハートの夕日
1
「ほかの女とは違う。好き。」
『えっ?』
友だちとしての好きだと思った瞬間、
まるで私の心を読んだように
君は言ったんだ。
「友だちとしてなんかじゃない。」って。
抱きしめながら。
抱きしめた君の腕は男らしくて
強引さの中に優しさがあって。
とてもあたたかかった。
嬉しくて嬉しくて
どうしようもないくらい嬉しくて。
気づいたら涙が流れてた。
そっと抱きしめる腕を緩めて
私の涙を拭ってくれた。
「ずっと好きだった。」
そう言った君の顔はいつになく真剣で
いつものおちゃらけた雰囲気なんて
全然なくて。
『私も好きだよ。』
自分でも赤くなってるのがわかるくらい
顔が暑くなって。
恥ずかしくて俯く私に言ったんだ。
「付き合ってください。」
『はい///』