brother teacher


次の日の朝。


いつもの朝が始まると思ってたら…






「みんなおはよう!今日から副担任ではなく、俺が担任を務めることとなったからよろしくな!」




え…えええええええ!?!?





「はぁぁぁ!?」


「なんで!!」


「そんなさらっと言うなよ先生!」


「夏希ちゃんはー!?」



あまりに急の出来事に、クラス全員が疑問を荒木先生に投げかける。



「みんな落ち着けって!高山先生は産休に入っただけだ」


「昨日はあんなピンピンしてたのに?」


「実はな、元から俺が担任としてこの3年1組を受け持つことになってたんだ、けれど高山先生がどうしてもみんなの顔がみたいと無理に学校へ来てたんだよ」


「夏希せんせーい!」


「それならそうと早く言えよ~」


「高山先生の事も察してやれって。大きなお腹かかえてまでお前らの顔みたかったんだぞ?」



夏希先生そこまでして…!


どこまで素敵な先生なのほんと!



「そういうわけで、新任なんて頼りづらいかもしれないが、高山先生の分も精一杯担任として頑張るからよろしくな!」



爽やかな笑顔で誠意のある言葉を投げかけてくる荒木先生。


新任らしい初々しさはあまりない。


真剣にクラスのこと考えてくれてるんだなってすごく伝わってくる。




…荒木先生が担任ってことは、関わることが多くなるんじゃ…!




うう、複雑!!



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