あたしはお姉ちゃん、彼は弟。
「うるさい!…で質問の答えは…?」


あ…忘れてた。


「んー普通だよ?断って…これからも友達でいるって感じ。」


「そっか。夏依の言う通り、しつこくなかったな。ふぅ…安心した~!」


颯真はそう言って笑った。


「あはは!心配してくれてありがとね♪」


「…おう!」



颯真が生まれてからいつも家族としてだったけど見てきた。


颯真の表情とか気持ちとか…ほとんど知ってるつもりだった。


でも…昨日からあたしに見せる颯真の表情とかは、今まで見たことのないものがたくさんある。


新しい颯真を見つけてる感じがして楽しかった。


これからも…そんな楽しみが続くと信じたい。


でも、あたしたちは普通のカップルじゃないんだよね…?


姉弟というあたしたちの関係は…100%合ってる?


1%でも望みがあるなら調べたい。


調べたいけど…正真正銘姉弟だってわかるのは怖い。


あたしたちは…幸せになれるのかな…?


この時の幸せになれるかどうかの不安は、ただ姉弟だからだけしか思ってなかった…。


まさか…それ以外のことが理由になるなんて…。


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