ロクデナシの恋
初めてお前のことを見かけてから
お前のことがどうにもたまらず
欲しくなった。
ガキがおもちゃを欲しがるように
欲しくて
欲しくて
たまらなくなった。
友達にバカみたいな愛情を注ぐお前を
丸ごと独り占めしたくなった。
お前をこの手に抱いて
一緒に笑い合って、
そして眠りたい。
お前があの女友達に向ける
笑顔を、
愛情を、
すべて自分のものにしたい。
いつしかそう思うようになっていた。