私の好きな人 私を好きな人
『蒼太先輩、
よく笑う人』



蒼太先輩については、それ以上のデータはないように思えた。


他の先輩たちは、最初の第一印象から、データを書き換えたり、追加したりしていた。


『新部長、一馬先輩、美樹先輩にメロメロ』
というように。



『よく笑う人』

その印象が深すぎて、それ以上の印象がなかったからかもしれないし、単純に私が蒼太先輩に興味がなかったからなのかもしれない。



だけど、それからしばらくだったある日、私は蒼太先輩のデータを追加することになる。


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