私の好きな人 私を好きな人
スタッフルームに入ると、店長があくびをしていた。
『おはようございます!!』
私が元気よく言うと、
『おぅ、お前、今日は早いやん』
と言いながら、棚の中をごそごそとし始めた。
そして、
『あった、あった。お前、今日からこれな』
そう言うと、何かを私に向かって、ポイ、と投げた。
『うわっ!?』
反射的に受けとって、手を開くと…
『あ、これ…』
それは、新しい私のネームプレートだった。
今までは、ネームプレートのところに、初心者マークがついていたけど、それが外されている。
『今日から、お前初心者ちゃうからな。』
店長の言葉に、私は気を引き締めて頷く。
店長はそんな私を見て、
『新谷、新人研修はどうやった?』
と聞いてきた。
私は、
『キツかったです』
といいかけて、少し考えた。
確かにキツかった。
10人ほどいた同期は、一人、また一人と辞めていき、三ヶ月後に残ったのは、私一人だった。
キツかった…けど…
『楽しかったです』
そう、楽しかった。
出来なかったことが出来るようになる。
知らなかったことを知る。
それも楽しかったけど、お客様に直接『ありがとう』『ご馳走さま』と言われることが、こんなに嬉しいことだとは思わなかった。
店長は、しばらく何も言わずに、私を見ていた。
わ、私、変なこと言ったかな…。
『おはようございます!!』
私が元気よく言うと、
『おぅ、お前、今日は早いやん』
と言いながら、棚の中をごそごそとし始めた。
そして、
『あった、あった。お前、今日からこれな』
そう言うと、何かを私に向かって、ポイ、と投げた。
『うわっ!?』
反射的に受けとって、手を開くと…
『あ、これ…』
それは、新しい私のネームプレートだった。
今までは、ネームプレートのところに、初心者マークがついていたけど、それが外されている。
『今日から、お前初心者ちゃうからな。』
店長の言葉に、私は気を引き締めて頷く。
店長はそんな私を見て、
『新谷、新人研修はどうやった?』
と聞いてきた。
私は、
『キツかったです』
といいかけて、少し考えた。
確かにキツかった。
10人ほどいた同期は、一人、また一人と辞めていき、三ヶ月後に残ったのは、私一人だった。
キツかった…けど…
『楽しかったです』
そう、楽しかった。
出来なかったことが出来るようになる。
知らなかったことを知る。
それも楽しかったけど、お客様に直接『ありがとう』『ご馳走さま』と言われることが、こんなに嬉しいことだとは思わなかった。
店長は、しばらく何も言わずに、私を見ていた。
わ、私、変なこと言ったかな…。