私の好きな人 私を好きな人
杉下さんを、怖い、だとか苦手だと思っていた自分を恥ずかしいと思った。


私…、期待されてたんだ…。

手の中のネームプレートをギュッと握りしめる。


私…、頑張らなきゃ…!


急いで制服に着替えると、私はスタッフルームを出てお店に向かう。


『おはようございます!!』

元気よく、杉下さんに挨拶をすると、
ちょうどその時、入ってきたお客様に向かって、私は最高の笑顔を向ける。


『いらっしゃいませ!!』


杉下さんは、そんな私を見て、

『やるじゃん、新谷』

と言うと、初めて…
笑いかけてくれた。




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