私の好きな人 私を好きな人
『さて、ここで前部長の澤田健太先輩から、みなさんにご挨拶があります』
一人の先輩が、立ち上がって大声を出す。
さしずめ、宴会部長って感じ。
すると、さっき私の前にいた先輩…健太先輩が
『はいはい、挨拶ね』
と言いながら、立ち上がった。
『えー、みなさま。今日はわたくしたち、四回生の送別会と、新入生の歓迎会ということで、ご多忙の中、お集まりいただき本当にありがとうございます。わたくしたち、四回生は昨年の三月に泣く泣く引退しましたが…うぅ…』
と、わざとらしく泣き真似をする。
『健太先輩ー、がんばれー』
と声がかかる。
『うっ、はい。引退しましたが、就活をとっとと終わらせて、また練習に参加します。もちろん、飲み会にも参加させてください。俺だけ、違う時間教えるとかやめてね』
サークルのみんなが、ドッと笑う。
私は、心の中のデータベースに、
『健太先輩、前部長。ムードメーカー』
と書き込む。
一人の先輩が、立ち上がって大声を出す。
さしずめ、宴会部長って感じ。
すると、さっき私の前にいた先輩…健太先輩が
『はいはい、挨拶ね』
と言いながら、立ち上がった。
『えー、みなさま。今日はわたくしたち、四回生の送別会と、新入生の歓迎会ということで、ご多忙の中、お集まりいただき本当にありがとうございます。わたくしたち、四回生は昨年の三月に泣く泣く引退しましたが…うぅ…』
と、わざとらしく泣き真似をする。
『健太先輩ー、がんばれー』
と声がかかる。
『うっ、はい。引退しましたが、就活をとっとと終わらせて、また練習に参加します。もちろん、飲み会にも参加させてください。俺だけ、違う時間教えるとかやめてね』
サークルのみんなが、ドッと笑う。
私は、心の中のデータベースに、
『健太先輩、前部長。ムードメーカー』
と書き込む。