私の好きな人 私を好きな人
第三章

島の空

『ついたーーー!』


私は高原の空気を胸いっぱいに吸い込んで、おもいきりのびをする。

夏合宿は、大学からバスで2時間ほどの、宿舎で行われる。
着いてすぐ、近くの体育館で練習をして、宿舎に帰ってから、みんなでバーベキューをすることになっている。


貸切りバスの荷台から、みんなが手分けして荷物を宿舎に運んでいる。

『あー、お肉、楽しみ楽しみ!』


『紗耶香も手伝って!』

サークルメンバーに呼ばれ、私は慌てて荷物を運ぶ列に並んだ。

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