私の好きな人 私を好きな人
そして…
私は完全に飲み過ぎたのだと思う。
バーベキューはすごくおいしくて、みんなでいるのが楽しくて、いつもなら一人で部屋にいる時間に、蒼太先輩と一緒にいられるのが、嬉しくて。
私はデザートのマシュマロを串にさしたものを、コンロであぶりながら、一人黙々と食べていた。
もうお肉や野菜は全部みんなのお腹に入っていて、コンロには小さくなった炭がほのかに燃えていた。
焼いたマシュマロと、グレープフルーツの酎ハイという組み合わせ…それは最初すごく変な味がしたんだけれど…途中からなぜかおいしく感じて、やめられなかった。
もう部屋に帰った子もいて、私ももうひとつ食べたら、部屋に帰って寝ようかな、と考えていた。
『うわっ、さやえんどう、それ、合わないだろ…』
蒼太先輩がビールを缶のまま飲みながら、やってきた。
『そんなことないですぅ。蒼太先輩も、食べますかぁ?』
『いらねっ』
『ほんと、美味しいんですよぉ、ほらぁ、食べてこれ飲んで』
『やめろっ』
マシュマロを蒼太先輩の口に入れようしたら、手首を掴まれて、私たちは押しあいへし合いになる。
私は完全に飲み過ぎたのだと思う。
バーベキューはすごくおいしくて、みんなでいるのが楽しくて、いつもなら一人で部屋にいる時間に、蒼太先輩と一緒にいられるのが、嬉しくて。
私はデザートのマシュマロを串にさしたものを、コンロであぶりながら、一人黙々と食べていた。
もうお肉や野菜は全部みんなのお腹に入っていて、コンロには小さくなった炭がほのかに燃えていた。
焼いたマシュマロと、グレープフルーツの酎ハイという組み合わせ…それは最初すごく変な味がしたんだけれど…途中からなぜかおいしく感じて、やめられなかった。
もう部屋に帰った子もいて、私ももうひとつ食べたら、部屋に帰って寝ようかな、と考えていた。
『うわっ、さやえんどう、それ、合わないだろ…』
蒼太先輩がビールを缶のまま飲みながら、やってきた。
『そんなことないですぅ。蒼太先輩も、食べますかぁ?』
『いらねっ』
『ほんと、美味しいんですよぉ、ほらぁ、食べてこれ飲んで』
『やめろっ』
マシュマロを蒼太先輩の口に入れようしたら、手首を掴まれて、私たちは押しあいへし合いになる。