私の好きな人 私を好きな人
言えた…。


私はホッとして、目をつぶる。

ぽた…

涙がこぼれた。


『…ごめん』

蒼太先輩が言った。


『いえ、大丈夫です、私は…』

『そうじゃなくて…』

『本当に大丈夫ですから』

『いや、そういう意味じゃなくて』

『気をつかわないで下さい』

『聞けよ!!』



蒼太先輩が急に大きい声を出したので、私は思わず蒼太先輩の顔を見た。

『はい?』



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