思いよ、とどけ

「和美！！生きてくれよ！」


「…」


「俺も！和美が！好きだ！」


誰も止めなかった事故。


無惨に死んでいく私。


「ねぇ、俺と…付き合って…」


こんなときに言う？


「ッ……ｯｹﾞﾎｯ…」


もうすぐ意識は飛ぶ。


手が落ちた。自分でも分かる。


ふっと…意識を手放した。