思いよ、とどけ
「はい…」


自分に言い聞かせる。


まだ、死なない。


自分を信じて…


大丈夫…


大丈夫。


ズキッズキッズキッズキッ…


「…………ィッ…」


いつのまにか、自分は倒れた。


「おい、浩太!」


翼先生の声も聞こえなくなっていった。
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