思いよ、とどけ
ふと目が覚めると、誰もいなかった。


点滴も外されていて、


さっきまでの疲れがなかったかのように、


スッキリした。


ちょっくら浩太の部屋にでも除きにいこうと外を出た。


階段を降りると、人がたくさんいた。


「何かあるのかな…」


ふっと近くに行ってみた。


「皆さんよろしいでしょうか?」


「「はい」」


「ては、脳死判定いたします。」
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