思いよ、とどけ
ふとまた目が覚めた。


「和美っ気がついたか?」


うなずく。


「ちょっくら前に麻酔いれたよ…


 ドナーが見つかったよ


 大分寝てたね…」


やっぱり…


ものすごい眠気がするもの…


「ねぇ…ドナー…誰?」


もうだめだっ…眠たい……


「教え…てよ……」


「お前のドナーはなぁ…」


どうしよ…もう、音が聞こえなく……なくってく


「こ…こ……こう───」


もう…周りの声はまったくきこえなくなった。


そして…

───────────意識を失った。
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