思いよ、とどけ
★3
次の日、学校に行った。


いつもはぎりっぎりに家を出てたけど、


今日からはゆとりを持って家を出た。


緩い上り坂をゆっくり歩き、


散った桜を踏みながら、学校へ向かっていた。


「か、和美か?」


「あ、健次ー」


「ってお前、無理してないか?」


「してないけど?」


「いや、で、大丈夫?」


「うん」
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