思いよ、とどけ
私は、その狭い道を抜けた。


もう、走らない。


「まっつうらくーん」


振り替えると、手を組んでいた。


「ねぇ、学校遅れるよ?行こー」


「いい加減にしてくれ…お前の彼女になった覚えはない」


松浦くんは怒鳴った。


静かそうな子なのに、ビックリした。


「ねぇ、怒らないで?」


「ほんとやめてくれ。」


松浦くんは狭い道を抜けて、私の方へ向かってる。
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