思いよ、とどけ
鞄の中から、タオルを出して、今使ってる折り畳みの傘を渡して


僕は走って帰った。


顔が赤いことはわかってることだけど、


赤く塗ったのが和美ちゃんなら別にいい。


そうおもって、緩い下り坂を走り降りた。


和美ちゃんの家は僕の三軒となり。


覚えてるよ、何もかも。


あの事故以来話してない。


僕が親の実家に行って、去年帰ってきたんだけどね…


僕はずっと避けていた。


去年一度も会わなかった事にビックリするよ。
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