思いよ、とどけ
「何で……休むの?」


「だって…和美ちゃんがそんな状態だったら、学校行けないでしょ?」


「でも…そんな……」


「僕も体調悪いからさ…」


「私のを移しちゃった…」


「いや、嘘だけど…」


「なーんだ」


「それより…腕とか…顔とか…どうしたの?」


見ると、包帯が巻いてある。


松浦くんがやってくれたの?


「あっ、巻いてくれて、ありがと…」
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