思いよ、とどけ
「和美さん、まずは管抜きますね…」


口から管が抜けていって、へんな感触…


「ゲホッゲホッ…」


「はい、お疲れさまーじゃぁ先生呼んでくるね…」


自分はどうなってるのか、わからない。


見るのが怖い。


「和美ちゃん、大丈夫?」


「はい」


身体中がいたい。


左手以外は。


「ちょっと左手そのままにしててね…」
< 99 / 170 >

この作品をシェア

pagetop