Strawberry DROP 新連載スタート
「ここだよ」

待ち合わせのファーストフードに着き、一番奥の席に座った

隼斗くんと相手はまだ来ていない

私は二人がまだ来ていないことにホッとする

「もう来ると思うよ。ほら栞奈、髪直して」

「いいよ。いつものままでいいの」

「だめ。最初の出会いが大事なんだから」

美沙は席を離れ、私の隣に来て私の髪の毛を直し、淡いピンク色のリップを私の唇に付けた

「よし。かわいい。栞奈はこんなにかわいいんだからもっと自信持ってもいいのに。今まで彼氏がいなかったことがおかしいぐらいだよ」

私は高校に入ってから何度か告白されたことはあった

でも相手のことを知らないからすべて断っていた

「こっち」

私の前に座っている美沙が店内に入って来た隼斗くんに気付き手を上げた

背中を向けている私には隼斗くんは見えない

来てしまった・・・

ちょっとだけ緊張し始める

初対面ってやっぱり苦手

向えに座っていた美沙が席を変え、私の隣に来てくれた

よかった・・・

もし隣に相手が座ったら・・・なんて考えていた




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