Strawberry DROP 新連載スタート
今何時だろう…

そう思い携帯を開くと…

もうこんな時間

外は薄暗く、窓から見える景色にはサラリーマン達がたくさん歩いていた

「そろそろ帰ろか?」

隼斗くんがやっと言ってくれたことに

帰れる…

そう思ってしまった

今日ここに来たのはなんだったのかと疑問に思いながら席を立ち、トレーを持った

「いいよ」

「で、でも…」

龍之介くんは私が持っていたトレーを奪い、ゴミ箱へ投げに行ったくれた

「ありがとう」

そう言った私の顔を少しだけ見て、また目を逸らす

本当は優しいんだね

照れ隠しなのかな

あまり相手の顔を見ない

自分の話しもしないで人の話を聞くだけ

今日、きっとつまらなかったよね

私は今日のことがなんだか申し訳ない気がしていた

「俺達、これから寄るとこあるから」

ちょ、ちょっと待ってよ

私と龍之介くんはどうなるのよ

美沙の顔をちらって見るとウインクをしている

まさかこれって企み?


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