Strawberry DROP 新連載スタート
「上條・・・蓮・・・」

振り向いた先には上條蓮が立っていた

薄笑いをしている

あの見下した目

やっぱりあの目が嫌い

「おぉ、龍之介」

上條蓮と龍之介くんって知り合いだったの?

私は上條蓮から龍之介くんへ視線を移すと

「同中だったんだ」

と、上條蓮が答えた

それよりなんで上條蓮がここにいるのよ

用がないなら早くあっちに行ってよ

「お前ら付き合ってんの?」

い、いきなり何よ

「違うわよ」

「ふーん」

そう言って鼻で笑った

そんな上條蓮にまた腹が立つ

「龍之介くん、私帰るね」

そう言ってまた前を向き、改札口を通る手前で

「俺もこっちなんだ」

「はあ?」

だってさっき龍之介くんと同中って言ってたのに、どうして同じ電車に乗るのよ

ふと龍之介くんが気になって後ろを見ると…

こっちを見たまま笑いもしない、怒りもしない・・・

無表情で私を見ていた


< 21 / 50 >

この作品をシェア

pagetop