Strawberry DROP 新連載スタート
「離・・して・・・」

聞こえるか聞こえないかというぐらい小さな声で私は言った

「また倒れるよ」

そう言った上條蓮の顔を見ようと私は顔を上げた

すると上條蓮も私を見るのに下を向いてて・・・

この距離って・・・

キスしてしまいそうな距離

私はどこを見ていいのか分からなくなり、恥かしさのあまりまた上條蓮の胸へ顔を伏せた

きっと私・・・今、顔が赤いはず。だからこの顔を見られたくない

「いやらしいことでも考えてた?」

そんな言葉に更に私はヒートアップする

「考えてないわよ」

指摘されたことに心臓がドキドキとうるさい

もうこの腕から離れたい

そう思っているのに・・・

なぜだろう・・・

この居心地良さに慣れてしまいそうで、ずっとこのままでもいい

なんて思ってしまった

でもやっぱり・・・

「ほんとに大丈夫だから」

そう言ったのに私をドアに押し付け、もっと身動きができなくなってしまった

私の腰に回っている上條蓮の腕、そして手がグイッと私を引き寄せた


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