Strawberry DROP 新連載スタート
「キスしていい?」

「な、何言ってるのよ」

「ばーか。嘘に決まってるだろ」

カッーと赤くなっていく私の顔を見て笑っている

馬鹿にされたことに腹が立ったが、それを信じてしまった自分にもっと腹が立った・・・

私、何やってんだろう・・・

彼女のいる男の腕の中にいて、混んでいるからっていつまでもこの状態で・・・

私は少しだけある隙間にしゃがみ込み、するりと腕から擦り抜けた

「お前」

「どうもありがと」

そう言って上條蓮に背を向けた

どうしてだろう・・・

胸が痛くて苦しくて、泣きたくもないのに涙が出そうになっている

馬鹿にされただけなのにどうして・・・

私は窓から流れる夜の街を見ながら唇を噛み締めた



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