Strawberry DROP 新連載スタート
「私・・・嫌じゃなかったよ」

恥かしいことにこんな言葉を言ってしまっていた

龍之介くんが彼氏であっても、彼氏じゃなくても、頭を撫でられるって、褒められた気分になって悪いもんじゃない

小さい時、おりこうさんだねってよくお父さんが頭を撫でてくれた

そんな私はそれが嬉しくて、自分を認めてもらった、自分を褒めてくれた。そんな思いを抱いていた

だから・・・

龍之介くんがしたことは嫌じゃなかったし、むしろ嬉しかった

どんな理由であれ、頭を撫でられるって、気持ちが穏やかになれるんだよ

だからその気持ちを伝えたかった

「かわいいって思ったから」

か、かわいいって・・・

私から目線をずらした龍之介くんの顔はとても真っ赤だった

それを見た私はもっと・・・

龍之介くんより赤い顔をしているだろう



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