Strawberry DROP 新連載スタート
「あんたってそんなに軽い奴なの?だから私にちょっかいだしてからかって・・・」

もう嫌だ

「今までは適当だった。でもお前に対しては違うんだ」

「何が違うのよ」

私は冷めた目で上條蓮を睨み付けた

「お前を見ると近寄りたくて、話したくて、もっと一緒にいたいって思うんだよ」

嘘よ

恋愛を適当にしてきたあんたが、急にそんな気持ちになるなんて絶対ありえない

こんな奴好きになるなんて、私がどうかしてた

できればふりだしに戻りたい気分よ

「そうやって何人泣かせてきたのよ。言っておくけど私は騙されないから」

そう自分できつい言葉を吐いたくせに胸がチクチクと痛む

それはやっぱり上條蓮を好きだっていうことで・・・

それは紛れもなく本当のこと

でもね、

きっと上條蓮は誰と付き合っても本気になれないって分かったんだ

それが分かったことに、私は深い悲しみと絶望とそして後悔が押し寄せた


< 47 / 50 >

この作品をシェア

pagetop