Strawberry DROP 新連載スタート
ドキッ

えっ、何?

なんだろう

意味もなく心臓が激しく動いている

私はそんな心臓の動きを遮るように

「私は悪くないから」

立ち上がりスカートの汚れをほろう

「生意気な女」

そう言って私の横を通り過ぎる

ドキッ

また心臓が騒いでいる

なんなのこの心臓の音・・・

きっと謝れって言われたことに腹が立っているんだ

そう自分で解釈し納得していた

「大丈夫?」

美沙が散らばった教科書を拾って私に渡してくれた

「私悪くないのに謝れだなんてひどくない?」

「あいつ隣のクラスの上條蓮(カミジョウレン)だよね」

「上條蓮?」

「めちゃくちゃかわいい彼女がいるっていう噂だよ」

「ふーん」

あんな奴でも彼女いるんだ・・・

確かに整った顔で格好良かった

でも私には関係ないや

これから何かが変わろうとしているなんて私は気付きもしなかった
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