姫は冷血王子の所有物


「申し訳ありませんが、彼女は私の大切な部下ですし、会社の大事な人材です。明日も仕事はありますし、今日は早めに帰らせたいのですが。」










「何?俺が姫歌ちゃんを送るだけもいけないわけ?」










さっきこの後2人で…とかなんとか言っていたやつが、送るだけとか言い出す。










それにまた腹が立つけど、部長の方が上手だった。










「それでしたら、私が送っていきます。大事な取引相手である会社のご子息に何か失礼があっても大変ですので。」









「ちっ…。覚えとけよ!」









かっこ悪い捨て台詞を吐いて、ズカズカと立ち去る姿は、まさに無様。

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