姫は冷血王子の所有物
「前は嫌いだったとしてもね、好きになることだってあるのよ。」
さも当然かのように言い放つ夏実。
「夏実って‥‥なんか経験豊富って感じね。」
なんだかそんな言葉が出ていた。
「あほ。あんたが経験無さすぎなのよ。」
呆れたようにそう言う夏実。
「だって、今まで男って面倒な生き物だと思ってたんだもの。」
「それがおかしいって言ってんのよ。」
「えー?!」
「今時、幼稚園児でも恋愛感情が芽生えるのよ?それがいい歳した女がやっととか‥‥。」