姫は冷血王子の所有物


「君、会社内では姫って呼ばれてるでしょ?」










「あ・・・。」










「同僚とか周りが騒いでるから、俺も自然と顔覚えちゃってさ。」










「なるほど・・・。」










(なんとなく自覚してたけど、まさかここまで広まってるんだなんて・・・。)










「ふっ・・・そんなに嫌だ?騒がれるの。」










「へ!?」










「だってここ、シワよってる。」










そういって、私の眉間を突っつく九条さん。

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